OG DRAGONS
フトアゴヒゲトカゲ ヒョウモントカゲモドキ 飼育用品 エサ&サプリメント

飼育方法について

フトアゴヒゲトカゲの飼育方法についての解説いたします。
  • より良い生体を選ぶコツ
  • ☆こんな個体は選ばないようにしましょう☆

    1)元気がなく活発でない。餌を食べずにじっとして目をつぶったままの個体。

    2)肋骨が浮き出ているほど痩せていて尻尾の付け根の骨が浮き出ている。

    3)目や体の一部に異常がある。

     上記のような個体は未熟児だったり病気や寄生虫に冒されている可能性が高く、飼育は非常に困難で短命に終わる場合がほとんどでしょう。 ショップの人によく聞くなどして、出来る限り良い生体を購入しましょう。

     肌の色に関しては幼い頃と比べ、大きくなったときの色はかなり異なる場合があります。 個体ごとに異なるため、こだわって選ぶのも楽しいと思います。

     上手に飼育すれば10年以上は生きる生き物なので、妥協せず、あせらずいろいろな個体を見た上で決めてください。

  • 飼育設備・器具
  • ケージ 生体のサイズに合わせて購入すること。
    大きく健康的に飼育したいのであれば、大きめのケージを選ぶことをお勧めします。
    爬虫類用ライト 紫外線が必要なので室内で飼育するのであれば必要になります。
    バスキング
    スポットランプ
    トカゲは基本的にバスキングするので、部分的に暑いスペースを作る必要があります。
    ※「バスキング」とはライトなどで体を温める行為のこと
    床材 基本的には何でも良い。お勧めは【デザートブレンド】や【ヤシガラ】です。
    敷く事によって臭いを抑えられるので、臭いが気になるという方へ。
    保温器具 夏以外はある方が良いでしょう。温度変化をつけるためにもあると便利。
    メタルハライドランプ メタハラ本体は非常に高価なものですが、生体の事を考えるのであれば揃えたい器具のひとつです。
    シェルター・流木 特になくても良い。
    設置してあれば「生体が安らぐことのできるスペース」となります。
    水入れ 設置していても気付いてくれないこともありますが、脱水予防のためにもある方が良い。
  • 餌について
  • フタホシコオロギ サイズに合わせて与える餌で、非常に喜んで食べます。
    ヨーロッパイエコオロギ サイズに合わせて与える餌で、非常に喜んで食べます。
    ミルワーム(小鳥用) サイズに合わせて与える餌で、非常に喜んで食べます。
    ミルワームはかなり嗜好性が高いらしくコオロギを食べなくなる可能性 も。
    ジャイアントミルワーム サイズに合わせて与える餌で、非常に喜んで食べます。
    ミルワームはかなり嗜好性が高いらしくコオロギを食べなくなる可能性 も。
    野菜 【小松菜】【カボチャ】【桑の葉】を与えるとバランスが良い。
    人工飼料 フトアゴ専用フードが市販されている。
    人工飼料を食べるようになれば栄養バランスが取りやすい。しかし、食べる個体とそうでない個体がいます。
    冷凍餌 ピンクマウスは非常に栄養価が高く、大きくしたい方や産後の個体には是非与えましょう。
    必須サプリメント 【ミネラオール】がお勧めです。
    これを摂取させるか否かではかなり差が出ます。必ず餌に付けてあげましょう。
    デュビア アルゼンチンのゴキブリで非常に栄養価が高い。
    繁殖も容易なので、繁殖させれば経済的な餌。ただし見た目がちょっと・・・。
  • 初めて飼育される方へ
  • 生後1ヶ月くらいの幼体が多いですが、はっきり言って飼い易いとは言えません。
    しかし、水分、温度、餌などに注意をすれば問題なく飼えると思います。
    非常に可愛い時期なので、誰もが最初の一匹はこのくらいから飼育をしたいと思うはず。
    このサイズだと比較的安価ですが、自信の無い人はヤングサイズからはじめましょう。
  • ベビーサイズからの飼育
  • この時期は体が弱く、フトアゴ飼育のなかでも一番飼育が難しい時期であるといえます。
    春先から6月までが一般的な孵化シーズンであり、このサイズの幼体が特に多く出回ります。
    先ほど書いた【より良い生体を選ぶコツ】を参考に購入しましょう。

    飼育容器もこの時期なら昆虫飼育用のプラケースでもとりあえず大丈夫です。
    しかし、よく走り回る時期ですのでケージの大きさは『全長の3倍くらいの横幅があるケージ』にしてあげましょう。

    餌は小型の昆虫です。一般的な餌はコオロギでしょう。
    この時期は個体差があるものの、動く昆虫にしか関心を示さない個体がほとんどです。
    まれに最初から人工飼料に餌付いてしまう個体もいます。こういった個体には人工飼料とサプリメントのみでも飼育は可能。

    餌のコオロギですが、時期に関係なくいろいろなサイズを入手することが可能なので大変便利です。
    餌のやり方は、餌と一緒に栄養剤も摂取させるためコオロギをビニール袋などにサプリメント剤と一緒に入れてよく振ります。 サプリメント剤の粉まみれになったコオロギをそのままやります。

    もし近くにコオロギを扱うショップが無い場合、通販でも購入できます。
    とにかくできるだけたくさん食べさせて早めに大きくしてやりましょう。

    温度についてですが、この時期の個体には25〜30度は必要。
    気温の上がる6月までは保温が必要になると思われます。
    サーモスタットで25〜28℃くらいに自動調節し、熱くなりすぎないように注意しましょう。
    夏場は出来る限り風通しのよい場所におきましょう。
  • ヤングサイズからの飼育
  • 飼育容器は体長にあわせて用意します。60cmくらいの標準水槽が理想ですが、衣装ケースでもOKです。

    これくらいの大きさになれば餌も2日に1回くらいでもよくなり、『フンをしたら与える』くらいの感じでよいでしょう。
    餌も昆虫以外のものを食べる個体がふえてくるので、この段階で人工飼料の味をおぼえさせるのもひとつの方法です。
    とにかく野菜、昆虫、人工飼料と、いろいろな餌をバリエーションよくあたえてください。

    この頃になれば体も強くなり、関東以南なら冬場でも無加温で飼育が可能です。
    この頃からたまにスキンシップをとると、飼い主の顔を覚えるようになり、手から上手に餌を食べるようになります。
    賛否両論ありますが、管理面から見てもスキンシップは重要だと思います。
    スキンシップにより体の異常(病気や寄生虫など)を早期発見することにもつながります。
  • アダルトサイズからの飼育
  • この頃になると、繁殖のとき以外はほとんど手間は掛らなくなります。
    動きも緩慢になり、扱いも容易になります。

    餌も動物質中心から、植物質中心に換えてやります。
    普段の餌は人工飼料を水でふやかし、サプリメントを適量ふりかけ、 きざんだ野菜 (小松菜やチンゲンサイ、モロヘイヤなど)を混ぜ込んだものを3日に1回あたえます。
    コオロギなど動く餌には敏感で一度に50匹は食べてしまいます。
    非常に餌代がかさむため、野菜中心にした方が経済的でしょう。

    加温も、バスキングライトさえあればとくに必要なく、冬場はそのまま冬眠してしまいます。
    当然冬眠中は餌を全くとらないためその前は餌をたくさんやりましょう。
    冬眠は繁殖のために必要な要素で、気温の変化が繁殖行動を誘発しているようです。
  • 病気への対策
  • 非常にたくさんの病気がありますが、ここでは私が飼育してきた経験に基づいて、 いくつか症例を紹介し自分なりの対処法を説明させていただきます。

    クル病(骨格異常)
    カルシウムが不足する事により起こる病気です。
    予防策としては餌にカルシウム剤を混ぜて与える事ですが、それだけでは十分に吸収する事ができません。
    カルシウムを吸収するためにはビタミンD3が必要になります。
    フトアゴの場合、紫外線を浴びることにより初めて体内でビタミンD3を合成し、カルシウムを体内に取り込んでいるのです。
    ですから、対処法としましてはカルシウムとビタミンが入っている【ミネラオール】を餌に混ぜ日光浴をさせるのが一番良い方法だと思います。
    拒食
    健康な個体ではあまり見られませんが、調子を崩してしまった時に餌を食べなくなったりすることです。
    特にベビーの場合、急になってしまったりするので要注意です。
    対処法としては、まず病院に連れて行く事です。

    ☆初期段階の場合☆
    ・餌に飽きてしまい食べない個体はいろんな餌を試してみる。
    ・少し痩せてきている場合は、強制給餌をする。

    強制給餌方法・・・上あごを持ち、下あごの下の皮を引っ張って口を開け、 消化に良い人工飼料等をすり潰したものを水で練って少量づつ与える。
    上記の初期段階以上の場合は必ず病院へ!!
    脱水
    書いて字のごとく、水分不足でなります。
    確認方法は、目の下がくぼんできたり皮膚をつまんだ時に中々元に戻らず山になったりすると脱水の可能性があります。
    対処法は、病院に行き点滴を打って貰うか、ポカリスエットなどを水で薄めて飲ませたりします。
    上記を繰り返し続けると、完治することが多いです。
    その他
    その他いろんな症状が考えられます。
    どんな症状についてもやはり病院に連れて行くのが一番良いと思います。
    これは本当に経験上言えることです。
    最後にもう一つ、
    病院に行った時に余分に駆虫薬と抗生物質は貰っておくと良いでしょう。
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